徒然。

理想と現実と

人生の先輩という言葉

嫌いだ。とっても。なんでこの話をするかというと、私のバイト先でよく上司が使ってくるからなんだけど。

私は今2つバイトを掛け持ちしてて、ひとつは大学1年のころからずっと続けてるバイト、もうひとつは最近始めたバイトで、どっちも教育系のやつ。ずっと続けてる方のバイト(以後東京の方という)は給料はめちゃくちゃ少ないけど、仕事としてはすごくやりがいがあるし、生徒も私の事結構慕ってくれているしで結構好き。

で、最近もうひとつ始めたバイト(以後埼玉の方という)なんだけど、これは正直面接に行って改めて企業説明みたいなのを受けた時点で「なんか好きになれないな...」とは思っていたけど、無事に通って行ってみて、改めてあんまり好きになれないなと思ってる。

埼玉の方、なんだか「難関大学に行かせたい」志向が強くて、まぁそれはどの教育系の仕事でもあるあるではあるから良いんだけど、生徒の実態が追いついてないんだよね。あんまり参加率も良くない上に、苦手を克服したい生徒だっているし、意識が高くて優秀の括りに入る生徒も正直そこまでじゃないというか。苦手を克服したい子は置いてきぼりになる内容、優秀な生徒はなかなか伸ばせない内容のプリントばっかり渡されて、「いや、教材くらい私が生徒に選んであげたいんだが」って思う。しかも問題数が少ない。もっと演習させてあげたいのに。苦手を克服するのも、得意教科を伸ばすのも、結局経験値を増やすのが1番なのに。

で、それなのに「どうやって勉強すればいいのか」とか、「これを勉強することによって何が得られるのか」とか、「この大学はいいよってアピールする」とか。そういう言葉ばかり並べようとする。

うん。どれも大事だよ。How Toを伝えることは生徒に色々な勉強方法を与えられるし、ステップアップの過程を説明することで今やってる勉強に意味を見いだせるし、未来の目標を据えてあげることでやる気にも繋がる。いい事づくめだよ。ただ実態が伴ってないの。それが無性にイライラするの。

で、上司達のお決まりの文句。「人生の先輩として話してあげてください!」

 

バーーーーカ!!!なんだよ人生の先輩って!!!

 

21年しか生きとらん人間と12~15年しか生きとらん人間に違いなんてないじゃん。それにさ、私全然完璧に生きてないもん。小学校時代は学校の勉強つまんなすぎて小学生のくせに塾の勉強内職とかいう生意気なことしてたし、中高時代は勉強なんてしなくても出来たから最低な人間だったし、それが祟って無事浪人したし、そこでいくらか改心して色んな人を尊敬していって、今大学ですごく充実してるけど、ちゃんと生きたのなんてせいぜい4年くらいなんだよね。しっかり努力してたのなんて浪人生時代の1年間だけなんだよね。だから学生時代にやった勉強方法とか「無い」し、浪人時代もただやりたいことだけやってた記憶がある。単語帳とか何回開いたっけ?って感じ。

そんな人間が「人生の先輩」??やめてよ。笑っちゃうよ。人の話素直に聞けてなんだかんだ言いながら勉強やってる君らの方が全然先輩だよって言いたくなるよ。

 

そもそもとりあえず大学に行かせたいみたいな風潮大嫌いだし。大学はとりあえず行くとこじゃないもん。やりたいことを見据えた時、そこに大学で得られる資格が必要か否かで初めて出てくる選択肢のはずでしょ?やりたいことないんだったらとりあえず就職すればいいのに。

それに先輩が輝いてるから僕も行きたいみたいな単純思考が通じると思ってるあたり生徒のこと舐め腐ってるよね。教授連れてきてその教授の元で勉強したい!って思わせるならいいけど。所詮お前は学生じゃん。何偉そうに物語ってんの。みたいな。あれ、案外みんなそんなこと思わないのかな...。

 

もし自分がそういうの話す立場になったなら。まずは「人生の先輩」とかいう気持ち悪い言葉を一蹴りしてやるし、生徒に憧れられたいとか、そういう願望全部無視して、クソみたいな人生の話から始めよう。クズだけど最高で最強な私の話をしよう。いい子ちゃんの(どうでも)いい話なんて蹴り飛ばす勢いで。それが私の等身大の話だし。

 

は?「生徒が失望するような発言は控えてください」だ???

 

うるせ〜〜!!!!!
知らね〜〜〜〜!!!!

╋━━━━
FINAL FANT
ASY