徒然。

理想と現実と

好意恐怖症

生徒に過度に好かれるのが怖い。

 

今日バイトしてて思った。バイト先での自分は「それなりにいい先生」を演じているし、それは生徒に好かれる目的を含んでいると自分でも自覚しているんだけど、それでもいざ好かれるとめちゃくちゃ怖い。

自己肯定感が低いといえばそれまでなのかもしれないけど。私のことを「大好き」と言ってくれる生徒は確実に私の自己肯定感を上げに来てるし、事実「私は好かれているんだな、いい先生でいれてるんだな」と日々感じてる。なんなら多数の生徒から好かれているという自覚があるし、ほかの先生や社員さんからの「かなり好かれてますよ」という伝聞もあって、まぁ充実したそれなりにバイトライフは送れていると思ってる。自慢。

 

そう、自慢できるくらいには「先生」をやっている自分への肯定感は高いんだよね。というか生徒達が私の自己肯定感を上げてくれている。そしてそれが怖い。

生徒たちが好いてくれているのはあくまで「気さくに話しかけてくれるし雑談も乗ってくれるし分からないところを丁寧に分かるようになるまで教えてくれる私」であって、おそらくそれが崩れた瞬間にその好意は離れていってしまうように感じてしまう。

 

今日も少し危なかった。いつも、「今日も少し危なかった」と思いながら帰ってる。"危ない"というのは、すなわち「フレンドリーな私」ではない私が出そうになったということ。

 

私は人と関わることそのものにそこまで喜びを感じるタイプではないし、(人間的に)好きな人と接していても関わることに関してはそこまで執着しないというか、急にシャットアウトしちゃう時があるのだ。(とてもとても、良くないことだとは思ってる)

なんでシャットアウトしちゃうかと言えば単純にずっとオープンな状態だと疲れるからで、そのオープンもめちゃくちゃ短い時間しか無理。で、親しい人なら自然なシャットアウトが出来るんだけど(というかそもそもそこまでオープンにしてないからずっと穏やかでいられるんだけど)、そこまで行ってない例えば生徒のような距離感の人にはそういうことが出来ない。ずっと苦し紛れにオープンな状態。だって話しかけても相槌しか返さない先生なんてイヤじゃない。一気に信頼崩れるじゃない。そう思ってめちゃくちゃ取り繕うけど、やっぱりたまに「あー会話めんどくせー」って空気が出てしまいそうになる。いや、出てるのかもしれない。でもそれで嫌われるのは嫌だから、めちゃくちゃ生徒のご機嫌を伺う。

 

その一連の流れが怖くて怖くて、ストレスばっかり溜まるしで、もうイヤ。私のことを好いてくれる人は私にどこか「いい人」という期待があるんだろうなと思ってしまうし、その期待通りに振舞ってしまう自分もいるし、なのに完全に演じきれなくてたまにめちゃくちゃ怖い空気をまとってしまう。演じてない自分を好きになって欲しくなる。

 

早い話、重圧に耐えきれない。そして、あまりにも自分を演じすぎた。

 

好意恐怖症とは書いたけど、結局嫌われるのが怖いだけ。

勝手に期待されて、勝手に裏切られたと思われて、勝手に失望されるのが怖いだけ。

そしてそれを恐れて、子供の向けてくる純粋な好意すら恐怖対象にしてしまう自分に失望してしまうだけ。

 

 

怖がりで冷たくて適当で都合のいい私のことを好きになってくれればいいのに。なんて。