徒然。

理想と現実と

卒論完成報告!

んぁーーー!終わりました!😭

自分の中でもう少しはっきりしたいことは沢山あったものの、ひとまず論理としてまとまってたらしいです!良かった!あけましておめでとうございます🤗お誕生日おめでとう私👏👏👏

卒論に関してはまた2/12に発表しなきゃいけないのでおいといて、どういう動機であのテーマを選んだのかというのをあとがきで書いたので、そちらだけこのブログにて共有したいと思います。

 

あとがき

 近年、イデオロギーによる国民の分裂が激しくなっていると感じることが多い。情報を取捨選択できる時代になったからか、自分と似た主張の者同士でコミュニケーションを取り合い、少しでも主張が違うとなれば排他的になる者が増えた。また情報伝達手段の発達にともなうデマの拡散速度が凄まじく、それを安直に信じる者の数の増大も著しい。前述の通り自分と意見の合うものだけのコミュニティが既に形成されているので、その中でデマが拡散されると、それを否定する人の言うことなど聞かず、妄信的になってしまう。
つい最近の出来事の話だが、アメリカの大統領選で僅差でバイデン氏が勝利したものの、トランプ氏を支持する一部過激派が次自分の正義を信じるあまりに暴動を起こし、死者を出す騒ぎに発展した。さらに「その暴動を起こしたのは反トランプ陣営であり、トランプ支持者を偽装している」とのデマも同時に拡散された。そしてその影響は日本にも及び、現在もまだ信じている人間が大勢いる。
私が幕末の「政権移行期」の農民に焦点を当てたのは、イデオロギーの二項対立が激しい社会で生きていく中で、「政権が交代した暁には国が滅ぶ」というような論調の人間を多く見かけたからである。約二六〇年続いた幕府が滅んだ時、庶民にはどのような生活の変化があって、国はどのようになっていったのかを知りたかったからである。結果としては政権が変わっても自分自身は変わらず淡々と仕事をこなす宿方や村役人の姿や、柔軟に新政府に対応する農民の姿が見られた。声を上げるべきところでしっかりと声を上げつつ、やれることをこなしながら新政府に対応する農民の姿は、見習うべきものがある。今、未曾有の事態に直面している私たちは、前に進むことばかり考えず、後ろを振り返ってみるべきなのではないだろうか。
最後に、今回たくさんの史料を撮影させてくださった埼玉県立文書館様、、一緒に活動したゼミの皆さま、常に親身になって相談に乗ってくださり本論文を作成する上で非常に助けていただいたT先生、そして近世史研究を面白いと思わせてくださったO先生に感謝の気持ちを込めて。