徒然。

理想と現実と

冗談の「冗」

「冗談を言う」って言って咄嗟に思い浮かぶ光景はちょっとおちゃらけた人がぺらっとなにか零して、みんなが一斉にどっと笑うというもの。な人がどれくらいいるのかはわからないけど、居ないということはきっと無いはず。

 

でも私は「冗談」という言葉に良い印象がない。これは完全に過去のトラウマなわけだけど。何か傷つくような事を言われて「え?まって、さすがに酷くない?」って言ったら(こうやってすぐ抗議できるところが私の美点でもあり欠点でもあるとは思ってる)、「えー?冗談じゃん笑」って言い返されたことが何回もあるから。

もうさ、1回じゃないし、1人の人間って訳でもないんだよね。だから私の中で「冗談」って言葉は割と多くの人が使ってる「逃げ」の言葉。もしかしたら私ですら無意識に使ってしまったことがあるかもしれない。そうだとしたらめちゃくちゃ反省する。

 

だってさ!仮に傷つけるつもりがなかったにも関わらず軽口を叩いて傷つけてしまったとしてもよ?相手が「傷ついた」って主張してるなら謝るべきじゃない?なんで抗議した自分が「空気読めてないやつ」みたいな扱いされるの?てか空気読むってなんだよ。自分だって私が醸す「不快」オーラ読めてないくせに何一人前に読めてますオーラ出してんだよ。読めてねぇよ。

ましてやね、私1番嫌いなのが人の事「ブス〜笑」とか「デブ〜笑」とか、そうやって容姿でからかうことなんだけど。そういうの"冗談で"言える人ってめちゃくちゃサイコパスじゃない???本当に嫌い。「信頼関係が云々」とかさ、関係なくない???「相手は傷ついてないから」みたいな主張もたまに聞くけどさ、逆に何を信じて「相手は傷ついてない」みたいに言えちゃうわけ???笑ってるから???「全然大丈夫」って相手が言ってるから???自虐してるから???もしそんな根拠薄弱な理由で相手のこと傷つけてないと思い込んで他人の容姿をからかってんだとしたらね、最低だよ。

てかね、もしもしもし仮に相手が傷ついてないとしてもだよ、その会話聞いてる第三者としている時、めちゃくちゃ不快。「私が不快だから今すぐその会話やめろ!!!」とかさ、そこまで言わないよ、言ったことないよ。

でも全てに腹が立つんだよこれ。自分だって言われて嫌なこと沢山あるだろうにそれを全部棚上げして相手を貶める言葉を""笑いながら""吐けるその人の人間性、それを笑って受け止めてしまうその人の弱さ。これさ、たまに「本当に優しくて心が強いひとは黙って笑って受け止めてる」みたいな胸糞悪い文章あるよね。それも腹立つ。はっきり言って黙ってる人は弱いよ。これ考えたの絶対いじめっ子だよ。心が強かったら嫌われることを恐れず言い返せるもの。優しかったら(お節介かもしれないけど)これ以上友人が人のことを貶めて笑いを獲ることが無いようにたしなめるもの。少なくとも自分はそのようにしてる。心が強くて優しい人間になりたいので。口うるせえやつとか思われてるだろうね。お節介ババアとかさ。「いや、反抗期かよ(笑)」って思うくらい稚拙な陰口言われたりとかさ。全部経験あるよ。まぁそんな人に嫌われたところで感あるけど。

心が弱い人がいて当たり前。むしろ私とかは強い方だからもし自分が傷つけられてもしっかり言えるけど、そうじゃない人の方が多いわけで。その心の弱さにつけ込んで「本当は心が強い!」って変に持ち上げて許されようとするその神経、マジで無理。

 

1回、冗談の「冗」って文字辞書で調べてほしい。

「不必要・余分・無駄、わずらわしい、くだくだしい。」

こんなんだよ。「冗談」って、そういうものだよ。

 

最後に。自分が「お調子者キャラ」で「冗談をよく言ってみんなを笑わせる人」だと思ってる人に言いたい

調子乗ってんじゃねぇぞ