徒然。

理想と現実と

無知

教育系の大学にいると「知らないことは恥ずかしいことじゃない」という声掛けを生徒にして発言を促す、みたいなニュアンスのものをよく聞く。これに関しては、当たり前だ、と思う。生徒は知らないから学ぶのだし、生まれた時から全知全能な人はいない。

 

一方で私はずっと「無知は罪」と思っている。これは知らないこと全部まるっと含めてって事ではなくて、誰かの無知が誰かを傷つけた時の話。

「知らなかったから仕方ない」では済まされないことなんて、世の中に山ほどある。

例えば今話題の「海に続く線路」なんて、知らなかったから仕方ないだけで済まされる問題じゃない。立派な不法侵入だし、紛れもない犯罪。これによって一時期収まっていた「インスタ蝿」って言葉が再び使われだしてる。真面目にインスタを使ってる人達からしたら迷惑もいいところ。(私はインスタやってないから無関係だし、自分も気を付けようと思う程度だけど)

あとはだいぶ前の話だけど、8/6だっけ?なんか良くない出来事の日に、ディズニーのツイッターアカウントで「何でもない日、おめでとう」みたいなこと呟いたとか。あれに関してディズニーがどう対応したのか全く覚えてないけど、被害者を確実に傷つけた。

 

「なんで勉強するの?」なんて問い、聞き飽きた。もちろん私の一番大切にしている主張は「世界を愛するため」だけど、一方で「安直に人を傷つけることがないように」という理由も大いにある。

小学五年生くらいまで、原爆投下の日や終戦記念日を知らない生徒だっている。私達だって外国の負の記念日まで知らないことが多い。でもそれは、被害者を傷つけていい理由にはならないし、許されるべき理由にもならない。知らなかったことを素直に詫び、知ろうとする姿勢を見せることが大事なんじゃないかな、と思う。これが本当の学びだ。

 

 

東北出身の人に、そうとは知らず軽率に東日本大震災の話を出してしまった自分への戒めを込めて。

改めて、ご冥福をお祈りし、今後の発展を祈ります。